WordPressのブロックエディタを制御！使えるブロックを個別に選択する方法

WordPressのブロックエディタ（Gutenberg）では、さまざまなブロックが用意されていますが、全てのブロックを使わせるとデザインが崩れたり、管理が煩雑になったりします。

この記事では、使用できるブロックを個別に制御する方法を紹介します。不要なブロックを無効にして、必要なブロックだけを有効化しましょう。

使用ブロックを制御する基本コード

以下のコードを、テーマの functions.php ファイルに追加します。

function my_allowed_block_types($allowed_blocks, $editor_context) {
    // 投稿タイプごとに制御したい場合の例（必要に応じて調整）
    if (!empty($editor_context->post)) {
        $post_type = $editor_context->post->post_type;

        if ($post_type === 'post' || $post_type === 'page') {
            return [
                'core/paragraph',         // 段落
                'core/heading',           // 見出し
                'core/image',             // 画像
                'core/list',              // リスト
                'core/table',             // テーブル
                'core/buttons',           // ボタン
                'core/quote',             // 引用
                'core/separator',         // 区切り
                'core/group',             // グループ
                'core/columns',           // カラム
                // 必要なブロックをここに追加
            ];
        }
    }

    // その他の投稿タイプはすべて許可
    return $allowed_blocks;
}
add_filter('allowed_block_types_all', 'my_allowed_block_types', 10, 2);

コアブロックの識別子一覧（完全版）

下記がWordPressで使用される主要なブロックの識別子一覧です。必要なものをコードにコピペして使ってください。

■ テキスト系

core/paragraph（段落）
core/heading（見出し）
core/list（リスト）
core/quote（引用）
core/code（コード）
core/freeform（クラシック）
core/preformatted（整形済み）
core/pullquote（プルクオート）
core/verse（詩）

■ メディア系

core/image（画像）
core/gallery（ギャラリー）
core/audio（音声）
core/cover（カバー）
core/file（ファイル）
core/media-text（メディアと文章）
core/video（動画）

■ デザイン系

core/button（ボタン）
core/buttons（ボタン（複数））
core/columns（カラム）
core/column（カラムの中身）
core/group（グループ）
core/separator（区切り線）
core/spacer（スペーサー）
core/details（詳細ブロック）

■ ウィジェット系

core/shortcode（ショートコード）
core/archives（アーカイブ）
core/calendar（カレンダー）
core/categories（カテゴリー）
core/latest-comments（最新のコメント）
core/latest-posts（最新の投稿）
core/rss（RSS）
core/search（検索）
core/tag-cloud（タグクラウド）

■ テーマ関連ブロック（FSE用）

core/site-logo
core/site-title
core/site-tagline
core/post-title
core/post-content
core/post-date
core/post-featured-image
core/post-terms
core/query
core/post-template
core/query-pagination
core/query-pagination-next
core/query-pagination-previous
core/comments
core/comments-title
core/comment-content
core/comment-date
core/comment-author-name
core/comment-edit-link
core/comment-reply-link

■ 埋め込み系（Embed）

core/embed-youtube
core/embed-twitter
core/embed-facebook
core/embed-instagram
core/embed-vimeo
core/embed-soundcloud
core/embed-spotify
core/embed-flickr
core/embed-wordpress
core/embed（汎用埋め込み）

補足：すべてのブロックを調べるには？

管理画面で以下のコードをブラウザの開発者ツール（Console）に入力すると、現在登録されているブロック一覧が取得できます。

wp.blocks.getBlockTypes().map(b => b.name)

おわりに

ブロックエディタは便利ですが、自由すぎると逆に使いづらくなることも。ぜひ今回のコードを活用して、必要なブロックだけが使える編集環境を整えてみてください！