なぜwp_enqueueを使うべきなのか?【初心者向け解説】

WordPressでCSSやJavaScriptを読み込むとき、つい<link>タグや<script>タグを直接テーマファイルに書いてしまうこと、ありませんか?

実はWordPressでは、wp_enqueue関数を使うのが正しいやり方です。
今回はその理由をわかりやすく解説します!

そもそもwp_enqueueとは?

wp_enqueue_style()wp_enqueue_script()は、
WordPressに正しくCSSやJavaScriptファイルを登録・読み込ませるための関数です。

簡単に言うと、

「これをこのタイミングで読み込んでね!」

とWordPressに教えてあげるイメージです。

wp_enqueueを使うべき理由

1. プラグインやテーマとの競合を防げる

WordPressにはたくさんのプラグインやテーマが共存します。
それぞれが適当にスクリプトを読み込んだら、順番がバラバラになったり、同じファイルを二重で読み込んだりしてしまうかも…。

wp_enqueueを使えば、
依存関係読み込みの順番をきちんと管理できるので、競合を防ぐことができます!

2. 公式テーマ・プラグインの審査基準だから

もしテーマを配布したい、公式ディレクトリに登録したいなら、
wp_enqueueでの管理は必須です。

WordPressのテーマレビューチームも、「直書き禁止、enqueue必須」と明言しています。

3. 必要ないページでは読み込まない工夫ができる

例えば、あるJavaScriptをトップページだけで使いたいとき。

直書きだと常に読み込まれてしまいますが、
wp_enqueueを使えば条件分岐で必要なページだけに限定できます!

if ( is_front_page() ) {
    wp_enqueue_script( 'my-script', get_template_directory_uri() . '/js/front-page.js', array(), null, true );
}

これで無駄な読み込みを減らして、ページ表示速度アップにもつながります。

4. バージョン管理ができる

wp_enqueue_scriptwp_enqueue_styleでは、
バージョン番号を引数で指定できます。

これによって、

  • キャッシュ対策ができる
  • サイトの更新管理が楽になる

といったメリットも!

wp_enqueue_style( 'my-style', get_template_directory_uri() . '/style.css', array(), '1.2.0' );

まとめ

WordPressでCSSやJSを読み込むときは、必ずwp_enqueueを使いましょう!

まとめポイント:

  • 競合を防げる
  • 公式基準に沿う
  • 無駄な読み込みを減らせる
  • バージョン管理ができる

正しく管理することで、安全で軽快なサイト作りができます!

おまけ:基本的な書き方

function my_theme_scripts() {
    wp_enqueue_style( 'my-style', get_template_directory_uri() . '/style.css', array(), '1.0.0' );
    wp_enqueue_script( 'my-script', get_template_directory_uri() . '/js/script.js', array('jquery'), '1.0.0', true );
}
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'my_theme_scripts' );

これをfunctions.phpに書けばOKです!